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未確認で進行形で備忘録

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何度も見直したTVアニメベストエピソード10選

 ぎけんさん(@c_x)のマイベストエピソード企画に参加させていただきました。ルールを以下にコピペさせていただきます。

 

◆ マイベストエピソードとは?

「作品としてはベストに選ばないけど好きな話数」をコンセプトに、アニメ作品の好きな話数を選出し紹介する企画です。
※ コンセプトは強制ではありませんので気楽に考えてください


◆ マイベストエピソードのルール

・ 劇場版を除くすべてのアニメ作品の中から選出(配信系・OVA・18禁など)
・ 選ぶ話数は5~10個(最低5個、上限10個)
・ 1作品につき1話だけ
・ 順位はつけない
・ 自身のブログで更新OK(あとでこのブログにコピペさせていただきます)
・ 画像の有無は問わない
・ 締め切りは8月末まで

 

 僕は10個のエピソードを選ばせていただきました。以下、本文でございます。

 

戦国コレクション COLLECTION7 『Refined Bird』

脚本 待田堂子 絵コンテ 後藤圭二 演出 日巻裕二 作画監督 石井久

 美少女になった戦国武将たちが現代世界で生きる姿を、オムニバス形式で描くアニメ戦国コレクション。各話それぞれ別の映画をベースにした物語作りが特徴的なシリーズです。さて、どんなセリフも5・7・5で喋る芭蕉ちゃんこと松尾芭蕉(早くも戦国武将じゃない)が主人公のこの回の題材はドイツ映画『バグダッド・カフェ』。
 部隊は鎌倉(?)、停滞した雰囲気の漂う「さいはてカフェ」。セピアがかった色調の似合う、くたびれた雰囲気の女主人とその娘、カフェに居ついた人々。そこに流れ者の芭蕉ちゃんがやって来て、日常が気だるいままにちょっとだけ活気づき、停滞していた日々が動きだす、という話。ダンサーを目指すオカマさん、絵描きを志す青年、男運の悪い女主人など一癖ある人たちと芭蕉ちゃんの対話の不思議な感触。
 俳句がカフェに集う人たちの生活に浸透して関係性の媒介になっていくプロセスは、そうそう詩や歌ってそういうものでもあるよなぁとしみじみ思わせてくれる。そしてこの話が何度でも見れてしまうのは、淡い色合いの映像や穏やかに進展する話が心地いいというのもあるけれど、芭蕉ちゃんの繰り返す5・7・5調の韻律としての完成度が高いからというのもあるのかも。
 映像だけじゃなくセリフのリズムについてもじんわり色んなことを考えてしまうエピソードでした。

 

R.O.D-THE TV- 3話『神保町で逢いましょう』

脚本 倉田英之 絵コンテ 舛成孝二 演出 細田直人 作画監督 細田直人

 1話の『紙は舞い降りた』と2話の『ダメ人間ども集まれ』とこれで悩んだけれど、今回はこっち。
 ついに同居を開始した全員必ず何処かしらダメな菫川ねねね+紙姉妹3人娘。完成されたぐうたらコンビネーションで序盤から高出力のダラダラぶりを見せてくれます。起床、朝ごはん、食後のボケっと休憩タイム、寝床を作るための大掃除、という前半のザ・生活といった描写の魅力的なだらしなさ。
 そして後半の神保町探訪。倉田と舛成が組んで3人娘を描けば必ず一人は紛れ込むマイルド外道なトリックスターかみちゅ!では三枝祀)、紙姉妹の長女ミシェールさんのだらしない探訪っぷりが本好きの理想という感じでたまらない。
 呑気なBGMに脱力した動き、緊張感ゼロなセリフ回し(でも意外と話は動いてる)。こうやって生きていたいという気持ちでいっぱいになる大好きな1話でした。

 

かみちゅ! 10話『君に決定』

脚本 倉田英之 絵コンテ こだま兼嗣 演出 高島大輔 

 神様だけに全部神回な『かみちゅ!』だけど、ふと見直したくなるのはこの話。
 いつもの三枝祀の策略で生徒会長選挙に立候補することになったゆりえ。欲望うずまく選挙の渦中でゆりえは神さまの威厳を保つことができるのかって話では全然なくて、この回の主人公はむしろゆりえの幼馴染、四条光恵さん。欲望に忠実な祀とマイペースなゆりえをまとめる保護者役である彼女の、優しい側面がクローズアップされる。
 買収・詭弁・プチ暴力のゴーインでマイウェイな選挙戦略に打って出る祀にやんわりとツッコミを入れながら、勢いに流されてなんとなく応援演説をすることになってしまった光恵さん。一番近くでゆりえを見てきた彼女の気持ちがこめられたその演説は、峯香織さんの声調も相まって、じんわり胸に沁みわたって来る……。おだやかな言葉と声の威力、光恵さんの母性あふれる表情、シンプルだけどしっかりとした強度を持つ大好きなシーンです。
 同じくらい好きな12話、14話と悩みました。というかかみちゅ!はもう全部が好き過ぎて困ります。

 

爆走兄弟レッツ&ゴーWGP 51話『栄光のゴールをめざして』

脚本 星山博之 絵コンテ・演出 玉田博 作画監督 高田明

 ミニ四駆世界大会を描いたWGP編の最終回。三日に分けて行われた優勝決定戦、超ロングランレースの決着。
 ホビーアニメ特有の派手な必殺技の影は薄く、ただゴールを目指して走る少年たちの姿が淡々と描かれていく……これが半端ではない感動を与えてくれる。セリフと細かな演技に現れるチーム内のコンビネーション、敵味方の垣根を越えた奇妙な信頼、そして成長したマシンと心。それらが積み重なって、あとはただゴールへ向かうだけというシンプルなレースが圧倒的なグルーヴを生んでいく。一年間のシリーズでなければ生まれない感動です。ラストスパートの興奮は忘れられません。

 キャラクターにしっかりと寄り添う痩躯ながら骨太な脚本は故・星山博之さんによるもの。この最終回に挿入されている子供たちを見守るチームの監督=大人たちの会話には、銀河漂流バイファムにも通ずる星山さんの子供たちへの暖かい目線が現れている気がします。

 

メダロット 51話『夢の途中』

脚本 山口亮太 絵コンテ・演出 岡村天斎 作画監督 鈴木博文

 最終話のひとつ前。
 メダルを内蔵したロボット、「メダロット」をめぐる謎がついに明かされ、物語はSFの次元に突入。子供のスケールを越えた世界の物語に突然放り込まれた主人公イッキとそのメダロットメタビーはどうなってしまうのか、という話。
 少年たちの友情を危機に陥れるためには、少年たちの論理が通用しない世界へ彼らを突然に置けばいい。ちっぽけな二人の関係を覆い潰すほど大きな流れのなかに置かれて、それでも彼らは友達でいられるのか?という問い。そこで単に「俺たちは友達だ」と言うだけは不十分で、彼らにしか出来ない仕方で、それを提示しないといけない。
 メタビーは夢のなかでメダロットにまつわる巨大な歴史と悲惨を追体験し、疲れ果てる。そこにイッキがやってくる。イッキを拒絶するメタビー、喧嘩する二人……ここからの二人の「友情の確認」の流れは、個人的にベスト・オブ・山口亮太なセリフの応酬。竹内順子さんと山崎みちるさんの声の演技がそれに応えて、二人の関係の強さを引き立たせます。
 岡村天斎監督による夢の世界の画面作りと、鈴木博文さんの人間だけじゃなくメダロット(鼻も口もない)の細かい表情を拾う作画も最高です。

 

舞-乙HiME 17話『蒼の舞/想い、散るとき』

脚本 吉野弘幸 絵コンテ 須永司 演出 長井龍雪 作画監督(キャラ)久行正和 (メカ)大塚健

 前半のガルデローベ学園での平和な日々から、激動の後半戦へとなだれ込む決定的な一話。
 吉野弘幸さんは色々と毀誉褒貶のあった故・両澤千晶さんへの尊敬の念をたまに語っているけれど、この話を見るとそれも「なるほど!」と納得できる。一つの出来事をきっかけに友情が憎悪へと一瞬で変貌し、物語が一気にピークへ到達するという、ガンダムSEEDのキラVSアスラン回『閃光の刻』を彷彿とさせる展開。
 着実に用意してきた伏線要素を拾っていきながら、それぞれの思惑が交錯し一気に爆発する「場」を作る構成の上手さ。舞-乙HiMEでは最終回やS.iflの3話『私は生きたいのよ』も大好きなのですが、初見時にドキドキハラハラした記憶からこの回を選びました。
 キャラクターの処理しきれない感情を物語の推進力にした場合の吉野弘幸は強すぎる。

 

機動戦士ガンダム00 Second Season 1話『天使再臨』

脚本 黒田洋介 絵コンテ 水島精二 角田一樹 演出 角田一樹 作画監督 千葉道徳 メカ作画監督 中谷誠一 阿部邦博

 ガンダムから一本。基本的に全部が好きというのもあって、中々この一話が好き!とはいかない、という感じのガンダムシリーズなのでけど(シリーズとしては『∀』が一番好き)、そんななかでもこのときの高まりは尋常じゃなかった、という1話がコレ。
 1stシーズン最終回から半年の間を空けてついに始まった2ndシーズン第1話は、冒頭からフルスロットルで突き進む黒田洋介の筆が乗りに乗った熱い展開。5年の時を経て立場も状況も変わった人物たちの高密度な点描。そしてこの回でだけエンディングとして流れるオープニングテーマ『儚くも永久のカナシ』の曲と映像の疾走感も相まって、半年間で爆上げした期待値をさらに越えていく勢いなのでした。
 さらにボロボロのガンダムエクシアリペアや建設中のコロニー、高重力下でスニーキングを行う刹那など、ビジュアル面でも即物的に興奮してしまうハードなSF要素がたくさん。千葉道徳さん特有のキャラクターの美麗な「皺」も堪能できます。
 作品としては大好きではあるけど色々と思うところもある『00』ですが、この1話初見時の思い出だけでずっと好きでいられるなぁという回です。

 

 

NARUTO-ナルト- 133話『涙の咆哮!オマエはオレの友達だ』

脚本 隅沢克之 絵コンテ・演出・作画監督 若林厚史

 それまではボケっとアニメを見ていただけだった引きこもりのガキ(僕)を、「作画」とかいう概念でブン殴って何かに目覚めさせた1話。たぶんその前の若林厚史回『蘇れ写輪眼!必殺・火遁龍火の術』も『古今無双!「火影」というレベルの戦い』も見ていると思うのだけど、サスケ奪還編のドラマとしての盛り上がり、第一部ラストバトルとしての期待が、初見時の衝撃を忘れられないものにしたのだと思う。
 NARUTO特有の術のギミックをフル活用したアクションが素晴らしいのは勿論なのだけど、そのアクションがキャラクターの感情と性格にしっかり結びついているのが素晴らしい。影分身(後にサスケはナルトの孤独を象徴する術と看破した)の物量でしつこくサスケを捕らえようとするナルト、写輪眼で見切りかわしていくサスケ。さらに九尾の力で猛追するナルト……意地と執念のぶつかり合いのドラマとアクションがしっかりと融合しているのがたまらない。ビデオが擦り切れるまで見返した思い出。
 NARUTOでは疾風伝『告白』『四代目火影』『うちはマダラ』、イタチ真伝『月夜』などのなかでどれを選ぶか迷いました。

 

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 23話『神は天にいまし…』

脚本 大西信介 絵コンテ 京田知己 演出 安斎剛文 作画監督 長谷部敦志 小平佳幸(作監協力)

 2話で1エピソードの構成だった物語が、最終章として連続しクライマックスへと進んでいく、その始まりの1話。
 「本物の星」にまつわる話を集める探偵とその助手。大西信介さん回にしか登場しないこの二人が、黒の過ごした東京の街を歩き、そこに住む人たちから話を聞いていく。この話、ある人の微笑みが他の人へとわざとらしくなく伝染っていく細かい表情の変化の具合がとても好き。「ほどほどによそよそしくて、ほどほどにあたたかい」という黒の言葉通り、何処かピリピリした雰囲気が漂う「偽物の星」の下の生活でも、皆ほどほどに笑って生きている。そんな人々とのほどほどによそよそしくてほどほどにあたたかい思い出が、最終回の黒の選択に影響していくという、最終章の始まりにふさわしい1話。
 人間味ってなんだろうなという気持ちになるDTBシリーズの、個人的には中核にあるエピソードです。

 

鋼の錬金術師 51話『ミュンヘン1921』

脚本 會川昇 絵コンテ 水島精二 安藤賢司 演出 安藤賢司 角田一樹 作画監督 伊藤嘉之

 構成からセリフまで全部がカッチリ決まった最終回で、これ以上の終わり方はないんじゃないのとなるくらい、個人的には完璧なラスト。『ミュンヘン1921』というテロップが浮かび上がり画面が暗転していくところのクールさといったらない。
 エドを想うアルの選択。アルを想うエドの選択。その結果を見た父ホーエンハイムの言葉。一つ一つのセリフが兄弟とほかの皆の一年間の旅の集大成でもある。大きなアクションはなく、感情のぶつかり合いもない。それぞれが導き出した答えへとただ進んでいく……すごい。
 二人が電車に乗って車窓から手を伸ばす、というラストシーンもたまらない。電車と線路という何処までも続く旅を象徴するモチーフはOP3とOP4にも出てくるし、FULLMETAL ALCHEMISTのOP2にも出てくる。もちろん原作の最終回でもエドは最後に電車に乗る。ハガレンの物語にとって実はとても大事なものなのかも。
 蒸気機関という意味ではそのまま劇場版のアバンへと繋がっている……というのは今思いつきました。

 

まとめ

 「何度も見直したもの」というテーマでベストを選んでみました。中毒性の高いエピソードや瞬間風速の高いエピソード、思い出深いエピソードなど。頑張って選んでみたらうっかり作品としても単体のエピソードとしても大好きなものばかりになってしまいました。すみません。
 こうして選んで改めて眺めてみると自分の趣向がよくわかったりしてとても面白かったです。積み重ねを感じるものに弱い!普通にベーシックな盛り上がりに弱い!

 参加を許していただいたぎけんさん、楽しい時間をありがとうございました!